F1のパワーユニットにホンダの名前が2年ぶり復活!ただし、遅きに失したとの声も
シリーズ2連覇を果たしたレッドブルのマックス・フェルスタッペン(()RedBull Content Pool)
F1の活動が中途半端に映るのは、12月12日にホンダが開いた来年のモータースポーツ活動発表会において、新たなパワーユニット規則が導入される2026年に向けてホンダとして製造者登録を済ませたことが明らかになった点だ。4年後には再びPUメーカーとして正式にF1復帰する可能性が濃厚となったことを意味する。
それなら2021年を最後にF1活動を終了するとわざわざ宣言する必要はなかった。有償のカスタマーPUの供給に切り替えてF1プロジェクトを続けるとアナウンスし、今年から「HONDA RBPT」のPU名で戦っていれば、少なくともF1を国内外のマーケティングに生かせたはずだ。
今季は王者だったメルセデスが車体の開発に失敗し、ストレートエンドで車体が上下動するポーポイズ現象への対応が遅れたことからレッドブルがシーズン17勝を挙げる大圧勝を遂げた。が、レッドブルはバジェットキャップ(チーム活動予算制限)規則に違反していたことからペナルティーで空力開発の時間を削られることになり、今季のような勝ちっぷりを見せられない恐れもある。
あえて繰り返すが、F1の正式記録では今季、レッドブルをチャンピオンに導いたPUは「RBPT」。ホンダの名前は一切出てこない。ホンダ社内の手際の悪さはやはり否めない。
[文/中日スポーツ・鶴田真也]
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