「私は支配しようとした」――米違法胴元が明かした水原被告の会話 大谷翔平からの盗用を知りながら続けたギャンブル

大谷の給与口座から盗んだ資金をギャンブルに当てていたという水原被告。(C)Getty Images
渦中の身となっている男の告白が話題を呼んでいる。
証言者となったのは、ドジャースの大谷翔平の元専属通訳で、銀行詐欺罪などに問われている水原一平被告の胴元だったマシュー・ボウヤー被告だ。現地時間2月3日にニューヨークの大衆紙『New York Post』の取材に応じ、一連の事件に関する持論を語った。
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スキャンダルの余波はここにきて広まっている。昨年3月に大谷の資金を盗用したとしてドジャースから契約解除となった水原被告は、複数の罪で連邦当局から訴追され、司法取引に応じて6月に行われた有罪答弁で有罪を自ら認定していた。
その後、体調を崩すなどギャンブル依存症に関する精神科医の鑑定書の作成に遅れなどによって、量刑は2月6日(現地時間)にまで延期。その間に米検察から大谷への賠償金として1697万ドル(約26億3035万円)と4年9か月の禁固刑を求刑された水原被告は、情状酌量を求めて裁判所に申立書を提出。「借金は膨れ上がり、翔平のお金を使う以外に返済する方法が見つからなかった」などの衝撃的な釈明を展開した。
最終的な判決の行方が注目を集めている中で、自らも違法なスポーツ賭博などの罪に問われているボウヤー氏は、「彼がオオタニから金を盗んでいたのは明らかだった。だが、私は止めなかった」と証言。また、数百万ドル単位で負けが込んでいた水原被告について「ひどいギャンブル依存症に陥っていたと思う」と強調し、その論拠となりえる本人のやり取りを回想した。