西武・平良、先発転向直訴で保留 「切実に求めたもの」とは

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(C)Getty Images

 西武平良海馬投手(23)が2日、埼玉県所沢市内の球団事務所で交渉に臨み、契約更改を保留した。

 今季はリーグ最多タイの61試合に登板し、1勝3敗、9セーブ34ホールド、防御率1・56。セットアッパーとして前年最下位からの3位躍進に大きく貢献し、パ・リーグの最優秀中継ぎ賞にも輝いた。球団からの評価も高く、条件提示は7000万円増額の来季年俸1億7000万円。この金額に対しては納得していたというが、平良が訴えたのは来季の起用法だった。

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 「2019年から先発がしたいと言っている。挑戦して可能性を広げていきたい。お金は気にしていない」

 先発転向への気持ちを譲れなかった。平良は高卒プロ入り2年目の2019年に1軍デビューしてから、全203登板が中継ぎ。1軍で先発のチャンスは一度ももらえていなかった。「3年間、先発をやらせてほしいと言ってきた。さすがに4年目はやれない」と語気を強めた。

 球団からは来季は1シーズン中継ぎで投げ、2年後以降の先発転向も提案されたという。それでも信念は曲げなかった。

 「中継ぎで60イニング投げるより、先発で倍のイニングを投げた方がチームへの貢献度は高い」と先発への思いを口にした。

 なぜ、先発にこだわるのか。平良の言葉を借りるまでもなく、中継ぎと先発ではシーズン通して投げるイニング数が大きく異なる。ここ3シーズンはエースリリーバーとして活躍した平良でも、イニング数は昨年の60が最多。一方、先発投手は143イニングという規定投球回が存在し、エース投手ともなれば200イニング投げるシーズンがあってもおかしくはない。この数字の差は、評価として年俸に如実に表れる。

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