インファンティーノ会長とともに、W杯の大会拡張を進めてきたFIFA。その在り方に疑問の声が上がった(C)Getty Images
史上初めてとなる3か国共催となる今夏の北中米ワールドカップ(W杯)。参加国も32か国から48か国に増大し、これまで以上のし烈な争いが予測される。
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主催する国際サッカー連盟(FIFA)としては、より多くの国と地域への発展とともに、より多くの市場を巻き込むことで、放映権料やスポンサーフィーなどによる莫大な収益の拡大を可能とする意図がある。
もっとも、経済的メリットが多分にある一方で、当事者となる選手たちの負担は増加の一途を辿っている。とりわけ懸念されるのは、環境の変化による身体的影響だ。
米メディア『The Athletic』は、今大会の全104試合のうち、実に26試合は安全基準値を超える酷暑の下で行われる可能性が「非常に高い」と指摘。所属クラブで1シーズンを戦い抜いた選手たちが蓄積疲労を抱えながら強度の高いプレーを強いられることで怪我を招くリスクは、過去の大会よりも高まっているという。
実際、国際プロサッカー選手会(FIFPRO)からも「持続不可能な国際試合日程を一方的に押し付け、その支配的な地位を濫用している」と訴えられたFIFAだが、試合数の増加や興行を優先させ続けている。