大阪桐蔭の「3番手投手」が巨人先発ローテの一角に スカウトに求められる「眼」とは
センス抜群のショートとして4球団競合の末、中日入りした根尾はともかく、柿木は日本ハムが5位で指名。横川は巨人が4位で指名と、横川の方が指名順は上でした。
「あのドラフトの日は高校野球ファンの間で『なんで横川が柿木より早く消えるんだ?』との声があがったりしましたね」(前述のアマチュア野球担当記者)
そして今。結果的に柿木は育成選手、横川は巨人の先発ローテーションの一角を担っています。スカウトが目先のパフォーマンスだけでなく、将来性を見出していた一つの例でしょう。
話はそこで終わらないと、前述のアマチュア担当記者は語気を強めます。
「その柿木が今季、イースタン・リーグで18試合に登板し、25イニング2/3を投げて失点、自責点はわずか1と、堂々の投球を披露しています。3勝2セーブ、防御率は驚異の0・35です。再び支配下となって、日本シリーズで横川と投げ合う、となったら胸が熱くなるシーンとなることでしょう」
今年の夏はどんな逸材が、急成長を遂げるのでしょうか。
熱闘を見守るスカウトたちにとっても、勝負の夏といえそうです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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