【RIZIN】「負けたら地獄ロード」と語った一戦から7ヶ月 浅倉カンナの「第3章」が幕を開ける
10月24日に、ぴあアリーナMMで開催される「RIZIN.31」。この大会、女子スペシャルワンマッチMMAルール(-49kg)にて、浅倉カンナ(パラエストラ松戸)は、大島沙緒里(AACC)との対戦が決定している。
高校生でデビューした浅倉は、先日デビュー7年目を迎えた。この7年間、2度のタイトルマッチ挑戦や、「RIZIN」女子スーパーアトム級トーナメント優勝をはじめ、様々な経験を重ねてきた。
デビューから2018年のタイトルマッチまでを第1章、そこから2度目のタイトルマッチ(いずれも対浜崎朱加)までを第2章とすると、今大会は「浅倉カンナ第3章」の幕開けともいえるだろう。
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3月に出場した前回大会では、浜崎と女子スーパーアトム級のベルトをかけ2度目の対戦。あと一歩のところまで及んだものの、接戦の末1-2で判定負けを喫した。
その大会に際して行われた記者会見。会見後に口にした浅倉の「ある言葉」がずっと印象に残っている。
「これで負けたらまた地獄ロードだ」
この言葉の真意はいまだ分からない。だが、立ちはだかる女子スーパーアトム級女王の前に、またしてもその座を奪うことができなかった。
そこからおよそ7ヶ月。戦前は「地獄ロード」と語っていたこの期間だが、実際自身にとって、どのようなものだったのだろうか。
「確かに、大会前はそのようなことを言っていましたね。前回のタイトルマッチは、全てぶつけて負けた。なので、大会後は本当に気持ちが落ちていました。『また負けたんだ。またベルトが獲れなかったんだ』と。でも、今は全然ポジティブですね。またここから上がっていけば良い。また這い上がれるチャンスをいただいている。なので、今はすごく試合が楽しみですね」
惜しくも敗れたものの、浅倉は2年半前の対戦から圧倒的な成長をみせた。その戦いぶりに、周囲からは「次こそは勝てる」との声が多く上がった。
だが当の本人は、決してその言葉に甘んじることはなかった。
「前回の試合を終えて、『次は行けるよ』っていう声をいただくことがすごく多かったんです。でも、自分的には全然そんなことなくて。たまたま作戦がハマってああいう試合ができた、けど勝てなかった。やっぱりまだ浜崎さんの方が強いんだなと思いました。そこはしっかりと油断せず、何を対策するかというよりは、また駆け上がってベルトに近づけるために、ここまでまた練習をしてきました。ずっと悔しいままでしたし、ベルトが獲れなくて焦っていた気持ちもあった。なので、いつ試合があるかなってずっとソワソワいましたね」