楽天に仰天人事 石井一久GMが編成トップも兼ねる「全権監督」に
楽天が仰天人事を発表した。三木肇監督が今季限りで退任し、後任に石井一久GMが監督就任するという。
就任1年目だった三木監督は、今季は55勝57敗8分けの4位。鈴木大地、牧田和久、涌井秀章、ロメロら大型補強に成功し、戦前の下馬評は高かっただけに、借金2でのBクラスは多くのファンを失望させていた。
三木監督は就任前に務めていた2軍監督に戻り、引き続きファームで育成にあたる。石井新監督は編成トップも兼ねる「全権監督」として指揮を執る。
2019年シーズンを指揮した平石洋介監督に続き、2シーズン続けて在任わずか1シーズンでの監督交代に。そして今回の仰天人事の最大の肝は、来年相応の結果を残すことができなければ、石井新監督も1シーズンでの退任を免れない、ということだ。
石井GMは2018年9月に就任。初年度にFAで浅村栄斗を獲得し、福井優也らトレードにも積極的に動くなど、ここまでらつ腕を振るってきた。ただ、昨年のリーグ3位でCSファーストS敗退という結果に続き、今季の惨敗の責任は編成責任者のGMにも当然ある。来年結果を残せなければ、GMとしてのクビが危ないところ。ならば自ら現場最前線に立ち、全ての責任を背負おうという気概が、異例の人事の裏に透けて見える。
1 2