日ハム・杉谷は栗山監督の「置き土産」? 退任発表の日に打率1割未満の杉谷起用で波紋広がる
日本ハムは16日、2012年から指揮を執る栗山英樹監督(60)が、今シーズン限りで退任すると発表した。今季は開幕直後から最下位に沈み、今月7日に優勝の可能性が完全消滅していた。
在任10年間で2度のリーグ制覇、16年には日本一にも輝いた。特に就任直後からの5年間は日本一を含むリーグ優勝2度と確かな手腕を発揮したが、ここ3年間は連続Bクラスと苦しみ、今季は開幕から最下位が定位置だった。
退任が発表となったこの日のオリックス戦。本拠地でのゲームとあって勝利で花を添えたいところだったが、1―1の引き分けに終わった。先発バーヘイゲンと相手エース・山本との投手戦。日本ハムは6回にR・ロドリゲスの適時打で先制したが、2番手の堀が8回にモヤの中前適時打を浴び、引き分けに終わった。
一方、この日の試合で注目を集めたのは終盤の攻防にもあった。1―1で迎えた9回裏、二死無走者の場面。谷内に代わって代打で打席に送ったのはこの試合前まで打率0割7分5厘の杉谷だった。
スイッチヒッターの杉谷であるが、右投手の平野佳に対し、右打席に入り、最後は変化球に手が出ず見逃し三振に倒れ、ゲームセット。ベンチには打率2割超えの左打者の王も残っていたとあって「王じゃなくて、なぜ杉谷?」「杉谷も引退なの?」とSNS上ではファンから杉谷の去就を心配する声まで飛び出した。
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