日ハム・近藤 FA権行使へ 指揮官へ「決別」を促した「出来事」とは
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日本ハム・近藤健介外野手(29)が今季取得した海外FA権を行使することが決定的となった。
近藤といえば、通算打率・307と球界屈指のバットコントロールが売り。今季は右脇腹肉離れによる離脱もあり、規定打席に到達しなかったが99試合に出場し、打率・302、8本塁打、41打点と安定した成績を残した。選手会長としてチームのまとめ役を果たすなど、陰での役割も高く評価されている。
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幹部候補生ともいわれる近藤に対して球団側も誠心誠意慰留に努めていたが、本人は他球団の評価も「聞いてみたい」と話していた。侍ジャパンの常連メンバーでもあり、選球眼も良い近藤に関しては特に主砲・柳田につなぐ打者を探しているソフトバンクが特に熱心とされ、ほかにも複数球団が興味を示すなど争奪戦必至となりそうだ。
一方でプロ入りから11年在籍していた日本ハムへの感謝、愛着の気持ちも語っていた近藤。行使の決め手となったのは何だったのか。
一つには今季からの新庄体制にもあるといわれる。
今季チームは59勝81敗3分けとダントツの最下位に沈んだ。そこには就任1年目で当初から「トライアウト」と位置づけ、多くの選手に複数ポジション、打順を経験させた新庄流のやり方があった。
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