世界初!堀口恭司が総合格闘技2冠の快挙を聖地・MSGで達成!「那須川君、やろうよ」に続いて…

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敵地・アメリカでの「U.S.A.」コールが一転、コールドウェルへのブーイングに…

 均衡状態の展開が続く中、地元ファンを中心に「U.S.A.」コールが会場全体を包んでいったが、もどかしいベラトール王者の動きにしびれを切らした会場全体がブーイングへと変わっていった。試合後、堀口は「自分へのブーイングだと思った」と語ったが、明らかに攻めあぐねていたコールドウェルへのブーイングだった。

 試合は双方決め手が無く、5Rが終わり判定へともつれ込んだ。

「(敵地で)判定になったらダメだと思っていた」と言う堀口は、試合後の判定を待つ間もリング上でブラウンコーチと「ちょっと厳しいかもな…」と語りながら判定を待った。

 「New Champion!」とリングアナウンサーが叫んだ瞬間、堀口は拳を突き上げ、満面の笑みで喜びを爆発させた。スポーツの聖地・MSGで新たな歴史が生まれた瞬間だった。

勝利インタビューで「セフード君、やろうよ」と言うつもりが…

 常々「NYだろうが、MSGだろうが、日本だろうが、どこの国だろうが、自分の戦いをするだけなので、変わらないです」と語ってきた堀口。しかし、この一戦に掛ける思いは特別だった。

 12日の試合前メディア対応に続いて、この日の試合後の記者会見でも米・メディアから「先日のUFCのバンタム級王者戦でヘンリー・セフードが凄い試合をしたがどう思うか?」、「2団体の王者を同時に獲得する事は、世界の総合格闘技においても非常に斬新で、画期的な事だ。今後の展望は?」と言う質問が相次いだ。

 常々、「日本、世界の格闘技を盛り上げるために」と言い続けてきた堀口は、米・メディアから同じ質問されるたびに「この試合で、世界の総合格闘技の流れを変えたい」と強調してきた。

 試合後の記者会見では「団体の垣根を越えて、自分が2団体の王者になった事は、ベラトールのスコット・コーカー代表、RIZINの榊原代表の協力があったからこそだと思いますし、本当に感謝です。2団体のベルトを獲った事によって、世界の総合格闘技の流れが変われば良いと思う。RIZIN、ベラトール、UFC、それぞれが別々ではなく、垣根を越えて闘える機会があれば良いと思います」と試合後の記者会見で語った。

 2018年に「那須川君、やろうよ!」とリング上での勝利インタビューで発言し、堀口恭司vs那須川天心が実現した時のように、今回は「セフード君、やろうよ!」とUFC王者との対戦を宣言するつもりだった堀口。負けを覚悟した直後にリングアナウンサーの「New…」と言う言葉を聞いた瞬間に「驚きと嬉しさで、言おうと思っていた事が全て(頭から)飛んでしまった(笑)」と苦笑い。

 本人がマイクパフォーマンスをするまでもなく、多数の米メディアから「セフードと闘う機会は来ると思うか?」と言う質問が殺到したように、この日の夜の闘いで確実にその機運は高まった。

 アメリカの各スポーツメディアがこぞってトップ扱いする等、全米を震撼させた堀口の「一石を投じた」戦いは、無限の可能性を秘めている。

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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