野球・松田宣浩と格闘技・堀口恭司が対談【後編】、強者の意識の差、失敗との向き合い方

タグ: , , , , , , 2020/2/18

失敗した映像は何度も見返す

堀口:キャリアの中ですごく大事な場面で失敗して、負けちゃったとかあります?

松田:そうですね、前回のWBCの準決勝で、何でもないサードゴロをファンブルしてしまって、それでランナーがホームに帰って2-1で負けてしまったんですよ。僕が取ってホームに投げていれば何てことはなく、決勝にも行けたし、世界一のチャンスもあったんですけど、そのワンプレーで終わってしまったんですよ。それが一番、近年でショックだった。でもやっぱり、忘れることよりも、それで野球人生が終わることではないので、結構見ましたね、映像を。

堀口:トラウマみたいにならなかったですか?

松田:トラウマにならないためにも、失敗した映像をあらゆる角度から見たんですよ。何が悪かったかっていうと、結局はその一球だけに少し気を抜いていた。(守備の構えの)状態が高かった。飛んでこないだろうという構えで待っていた。基本的に初球は来ないだろうって思っていたら、たまたま飛んできた。やっぱり一球の大切さというか。まぁ、でも、原因がつかめて良かったなと思います。でもやっぱり、日本帰ってきてから自分のファンブルで日本が負けたというのは当然ありましたけど。辛かったですけど、日の丸を背負うというか、国を背負って代表になって戦う意義かなとも思いますし。

松田:去年の朝倉海選手との試合で誰もが(堀口選手が)勝つと思っていたけど、負けられた時の映像とかは見るんですか?

堀口:自分も負けたことは負けたし、自分の悪いところは見たいので。何度も映像を見て、どこが悪かったのかなとか、研究はしますよね。それから次の練習を考えたりとか。また海くんと戦いたいので、対策とか立てていますね。まぁ、やっぱり…、負けて、嫌な気持ちにはなりますよね。でも、そんな事を言っても仕方がないので、全部プラスに。最後は自分がベルト獲るからな、って。プラスにとらえています。

戦いたくない選手、嫌いな選手は…

ーー堀口選手はポリシーとして、自分の友達や同じ道場とかの選手とは情が入るので試合をしない。

堀口:そうですね。でも、いざ戦えってなったらやりますけど、好んではやらない。今までのキャリアではそういう場面はないですけど、この先は多分出てくると思うので。(同門で決勝に残るとか)そうなったらしょうがない。

松田:僕、「プロ野球界・熱男」なんで、あんまり好き嫌いないんですよ。嫌いな選手とかいないんですけど、朝倉兄弟嫌いですか?(笑)

堀口:イヤイヤイヤ!そんなことないですよ。同じ格闘技を盛り上げてくれる選手。自分も倒されているし。嫌いではないです。仲間というのは変ですけど、同業者って感じですかね。

松田:負けたりして、通路とかで後ろから殴ったろうかなとか思わないんですか?(笑)

堀口:イヤイヤイヤ~!笑 それはないです。それもう喧嘩じゃないですか!やっぱりみんなちゃんとスポーツとしてやっているので。

堀口:対談ありがとうございました!二人であの…

松田:「熱男」で締めましょうかね。

堀口・松田:せ~の、「熱男~」!





※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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