「平成の大エース」斉藤雅樹さんが語る、大出世の楽天・銀次、復活の横浜・今永を変えたものとは…?

タグ: , , , 2019/6/26

『真っすぐ』を取り戻すことが復活への生命線

―2019年シーズン、注目の投手はいますか?

斉藤:良いなって思うのは横浜・今永。2016年のルーキー、2017年は良かったけど、2018年は、肩や肘の怪我などもあったんだと思うけど、良くなかった。それが、復活してきているね。

―復活するポイントはどこにあったと思いますか?

斉藤:今永に限らず、調子が落ちた投手が復活する時は、『真っすぐ』が蘇った選手が多いと思うんですよね。見えない疲れ、本人は大丈夫だと思っていても、やっぱり筋肉の疲れはあって、同じ動きをしていてもパワーが落ちているので投げられない。だから、まずは休養。しっかりメンテナンスをして、回復させることが大切。投手は、誤魔化しがきかない。痛くても投げることはできますが、痛くないように投げるので、少しずつフォームが崩れ、自分の思っている理想とは違う形ではなくなって、そして怪我に繋がったり、不調に陥ってしまったり。

―真っすぐを取り戻すというのは、大変なことですか?

斉藤:一度崩れたものを取り戻すのに、みんな苦労していますよね。戻った選手はだいたい復活している。真っすぐを投げない選手はいない。変化球も大事だけど、真っすぐの重要性を痛感しますよね。今永は、スライダー、チェンジアップ、フォークと投げますが、変化球は真っすぐがあるからこそ、効いてくる。真っすぐのキレやスピードが戻ってくれば、総合的に調子も戻ってくると思いますね。

―真っすぐの球速は、どんどん速くなっている印象がありますが。

斉藤:トレーニングが良くなったのか分からないけど、球速はどんどんあがっていますよね。僕たちの時は、元巨人・槙原さんが155キロ越えで、凄いってイメージがありましたけど、今の高校生はプロと同じグランドで球速150キロ越えも出すし、140キロは遅いぐらいですよね。150キロは、本当かなって思ってしまいますよね(笑)。

 変化球でも、少し前はフォークが全盛だったけど、今はチェンジアップを上手に投げる選手が増えているイメージですね。メジャーでは、小さい時からチェンジアップを投げる練習をするので、その影響もあるのかもしれません。

楽天・銀次、そして横浜・今永、2019年シーズンをどう戦い、結果を残していくか…注目していきたい。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP 【期間限定販売】浅倉カンナ ラストファイトメモリアル 拳トロフィー

浅倉カンナの左拳を本人から腕型を採取し、トロフィーとして完全再現させていただきました。 血管やしわの細部までに忠実に再現した、大変貴重なトロフィーとなります。

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム