「わたし三振しないんです」オリックス吉田正尚の特殊能力
ちなみに両リーグ最多三振は、阪神のルーキー佐藤輝明の71三振（出場49試合）。 三振しても1年目から14本塁打を放っている佐藤はたいしたもの。 フルスイングするスラッガーにとって、豪快な三振は勲章でもある。
吉田が異質なのは、フルスイングが代名詞でも簡単に三振せず、成績も群を抜いていることにある。打率.347は、2位以下を大きく引き離してトップ。12本塁打、38打点もリーグ2位、3位と三冠王を狙える位置にいる。
三振が少ない上位選手の成績を見ると中距離打者が多い。当てる技術は高くても、本塁打まで量産しているのは吉田しかいない。三振しないバットコントロールに加えて、確実性も長打力も兼ね備えた球界屈指のバッターだ。
打率.350で首位打者を獲得した昨年20年度の29三振（出場120試合）も、DeNA宮崎と並んで最少だった。広角打法に磨きをかけ、さらに三振ペースを減らしている今シーズン。万年Bクラスのオリックスにあって、ハイレベルな吉田の打撃技術に注目し、三振を見ることができたらラッキーと思っていい。
【データ】
プロ野球のシーズン「最少三振」は1951年川上哲治（巨人）酒沢政夫（大映）が記録した6三振（出場100試合）。メジャーリーグでは、ジョー・シーウェルが1932年に残した「シーズン3三振」といわれている。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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