ロッテ・吉井コーチが選手に伝えている現役時代の苦い経験とは?【千葉ロッテ選手が大切にDOする言葉】
「今あるチャンスを大事にしろ」
「だから若い子にはいつも言うんだよ。今、あるチャンスを大事にしろよとね。同じようなチャンスはもう二度と転がってこないかもしれない。どんな状況でも今を全力で生きるべき。色々な事でモチベーションを下げてしまうことが人生にはあるかもしれないけど、それは自分のためにならない。もったいないことをしたと後で後悔しないようにね」
日本で4球団。メジャーで3球団を渡り歩き、長き期間、現役生活を送ってきた吉井コーチはチャンスを逃した選手の姿を何度となく見てきた。そして自身も懺悔の想いを持つ。指導者の立場となった今、長いシーズンを戦っているとちょっとしたキッカケでモチベーションを失ったり、自暴自棄になる選手たちを目にする。そのたびに論するのは「今あるチャンスを大事にしろ」ということだ。人生は毎日のようにチャンスが転がっているとは限らない。今、目の前に転がっているチャンスはその後の人生において二度と再会できない事の方が大半だ。だから、せっかくの好機を生かそうとしない選手を見ると自身の体験を語り、背中を押す。
「89年の日本シリーズの事を話すこともある。自分も色々な人からあの日本シリーズの事を今でも聞かれる。今でも悔しさが残る」
吉井コーチは有望な若い選手たちが沢山いる千葉ロッテマリーンズの投手陣に自身の様々な体験談を交えながら語り掛け、まとめている。2020年、千葉ロッテマリーンズは優勝への大きなチャンスを迎えている。人生に2度はない。だから目の前のチャンスを全力で掴みにいく。投手陣が一丸となって悔いなき一年とする。
[文:千葉ロッテマリーンズ広報メディア室 梶原紀章]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
梶原 紀章(かじわら・のりあき)
1976年8月18日生まれ、大阪府吹田市出身。東京都私立郁文館高校〜関西大学。99年に産経新聞社に入社後、サンケイスポーツ運動部に配属し、00年にオリックス担当、01年から04年まで阪神担当。05年に千葉ロッテマリーンズに入団し主に広報業務を担う。11年にはチケット営業を経験。現在は広報メディア室室長。