フェルスタッペンが決勝待たずにF1チャンピオン カタールGPの土曜スプリントで決着
スプリントの導入に対しては十分な審議がされなかったとみる向きもある。例えば、ポールポジションの記録だ。導入初年度はスプリント予選の勝者がポールポジションと定義された。ただ、伝統として予選を制した選手がポールシッターとして称賛されていたことから異論が噴出し、昨季は予選の最速タイムを記録した選手に与えられていた。
今季からスプリントは独立したレースとなり、予選の最速ドライバーが原則的にポールポジションとなる。その一方で、レース終盤にスプリントの結果でチャンピオンが決まる可能性があることが指摘され、決勝レースの価値が下がるのでは、と危惧する声も少なくなかった。
海外メディアによると、英放送局スカイF1のデビッド・クロフト解説者はかつて「コンセプトは好きだが、同じ世界選手権として組み込まれるのはどうか。むしろ2つの選手権に分けた方がいいのでは」と語り、グランプリ初日にスプリントを実施すべきでは、と提案。フェルスタッペン本人も以前は「これまでは土曜の朝まではでフリー走行、土曜に予選、そして日曜に決勝という流れだった。世界選手権としては分離し過ぎている」と違和感を漏らしていた。
8日のカタールGP決勝から最終戦アブダビGPまでは事実上の消化試合となる。金曜日に予選が設定されて、金曜日の視聴者はかつてよりも増えているようだが、F1パドックでもスプリント反対の意見が根強くあるという。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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