イチローが514日ぶりの盗塁、MLB最年長記録は?「フリオ・フランコの謎」とは?
謎多きフリオ・フランコ…
もちろん盗塁だけではない。フランコは数多くの最年長記録を保持している。
48歳254日での最年長本塁打記録がまず大きく輝く金字塔。他にも代打本塁打、1試合2盗塁、本塁打と盗塁を同じ試合でマーク、などメジャー最年長記録は数知れない。
さらに多くの球界関係者の間で通説となっているのは、本当はもっと高齢で年齢詐称をしていたのでは、という疑惑だ。
ロッテ時代には1961年生まれとされていたが、後にメジャー復帰後に1958年と訂正された。この時点で3歳の加齢。ウインターリーグに参加した際には1954年とのプロフィールでプレーしていた時期もある。これが事実だとすると、最年長盗塁記録もフランコで52歳だったということになる。
フランコはドミニカ共和国出身。当時の中南米出身の選手は、出生記録があいまいなケースも多かったという。また、メジャーリーグ傘下の球団と契約する際には、一つでも年齢を下に偽った方が有利に働く。その方が将来性がある、と相手に思わせるためだ。フランコに限らず、実年齢より若く偽ってメジャーの舞台に渡ってくる選手も多かった。
100年以上昔の選手の記録では実感が沸かないだろうが、イチローは日本でも、メジャーでもフランコとともにプレーしている。最年長記録を意識する相手として、身近にも感じられるだろう。
「少なくとも50歳までは現役」とイチローは常々公言してきた。
3月20、21日の日本開幕戦出場は決定的だが、米本土帰国後のその後のスケジュールは白紙。生き残りのためには必死のアピールも必要で、例年になくアクセル全開でオープン戦のスタートを切った。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]