「日本はより“個の力”で勝負を決めるようになった」オランダ記者たちが本音 初戦の鍵を握るのはセットプレーとプレス「オランダサイドに油断はない」
佐野のボール奪取力と推進力は本大会でも大きな鍵を握りそうだ(C)Getty Images
日本はワールドカップ初戦を現地時間6月14日、アメリカ・ダラスで強豪オランダと戦う。
今季のエールディビジは10人(1月、ヴォルフスブルクに移籍した前NECの塩貝健人を含む)の日本人選手が参戦した。現地の多くの記者が小野伸二の時代から日本人選手を見てきた。彼らはオランダ代表のエキスパートであり、日本通である。
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そんなオランダのトップジャーナリストたちに森保ジャパンのリアル評を訊いてみた。
『デ・フォルクスクラント』紙のバルト・フリーストラ記者はAZ時代の菅原由勢(現ブレーメン)とのインタビューが忘れられないという。
「日本の選手がより『個の力』で勝負を決めるようになったのは彼らのメンタリティが変化した結果であり、そのことは論理的な流れであると感じてます。実は以前、私はこのテーマをスガワラと話したことがあるんです。彼によると日本人選手は、依然として勤勉。しかしより社交的になり、自分の言葉でコミュニケーションが取れるようになった。オランダには多くの日本人選手がいることで、お互いに助けあえる環境がある。食事に行ったりすることで、刺激しあったり、オランダでの振る舞い方を伝え合ったりしていると言うんです。またスガワラはかつてフェイエノールトで活躍したシンジ・オノからコミュニケーションの大事さを学んだそうです。オランダに来た当初の彼は英語を喋れませんでしたが、AZ入団直後から彼は歌い、笑い、踊って、チームの輪に積極的に加わってました」
日蘭戦を2-2と予想するフリーストラ記者は、試合の展開までドラマティックに記してくれた。
「オランダが主導権を握り、日本は様子を見る立ち上がりになります。先制点はオランダ。DFドゥムフリースのゴールが決まります。彼は常にゴールを決める男なんです。失うものがなくなった日本は、ここから怒涛の攻めに転じて2-1と逆転します。そこから日本は『攻め続けるか。それとも守り切るか』で迷いが生じてしまいます。こうして迎えた後半アディショナルタイム11分、オランダはラストチャンスのCKからDFナタン・アケが同点弾を決め試合が終わります」
本大会に向けてクーマン監督はセットプレーの精度を高めることを宣言している。その成果が日本戦で早速生まれると、フリーストラ記者は見ているようだ。







