吉川尚輝を「モノになる」と見定めた巨人スカウトの眼 “使えるのか”の声も敢然と指名した「覚悟」と「勇気」
ルーキーイヤーの吉川は精彩を欠きました。「上半身のコンディション不良」により、春季キャンプはジャイアンツ球場の三軍スタート。今年の楽天・宗山塁を見れば分かるとおり、ドラフト1位選手の動向はキャンプ報道の華ですが、スローイングもままならず、メディアの少ないジャイアンツ球場に残留となったため、報道はひっそりとしたものでした。
1年目の一軍出場はわずか5試合にとどまり、評論家の間では「使えるのか」と辛辣な声が飛んだこともありました。しかし、「吉川が育てば課題のセカンドが固定できる」「絶対にモノになる」と信じて、敢然と指名した巨人スカウト陣の期待に応えるべく、年を追うごとに経験値を身につけ、着実に成長していきます。そしてついに、大輪の花を咲かせたのです。
「吉川はこの春、6年ぶりに侍ジャパン入りし、巨人の内野守備走塁コーチ時代に指導を受けた日本代表の井端弘和監督からも大きな期待をされています。あらためて思うのは、ドラフトの評価は5年以上経たないとできないということ。あの時の『吉川尚輝1位』は断然、正解だったということです」(前述のデスク)
巨人は昨秋のドラフト支配下で3人の内野手を獲得しました。彼らは吉川を「お手本」にしながら、プロの道を進んでいくことでしょう。2025年シーズン、吉川のさらなる活躍に目が離せません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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