小平奈緒の現役引退を海外メディアも惜別「忘れられない思い出だ」
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平昌五輪スピードスケート女子500メートルの金メダリスト小平奈緒選手が、現役最後のレースで有終の美を飾った。10月22日に行われた全日本距離別選手権の女子500メートルで37秒49をマークして優勝。大会8連覇で現役引退に自ら花を添えた。
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スピードスケートで日本人女性初のオリンピック金メダルを獲得したレジェンドの引退には、海外メディアも反応している。米メディア『AROUND THE RING』は、試合前のコメントを使いながら、小平の引退を報道。「2016年から2019年にかけて、小平は500メートルと1000メートルのスピードスケート競技に君臨した。500メートルでは37戦以上連続無敗を記録し、ワールドカップでは500メートル、1000メートルともに34勝を挙げた」と彼女の輝かしい功績を称賛した。
さらに同メディアは、平昌五輪を振り返り、「コダイラは多くの称賛の他に、平昌の500メートル決勝で2度のディフェンディングチャンピオンを破った後、友人で韓国のライバルであるイ・サンファを慰めたことも、忘れられないオリンピックの思い出だ」と小平のキャリアにおける印象的なエピソードも紹介している。
試合後の引退セレモニーでは、そのイ・サンファさんから「これからも奈緒の未来を応援するよ。いつでも韓国に遊びに来てね」などという日本語のメッセージが流れ、さらに小平がオランダ留学の際に指導を受けたマリアンヌ・ティメルが登場するサプライズも。これには小平も「サプライズが多すぎて、何から喋ればいいか頭が真っ白になってしまいました」
と笑顔を見せた。
それでも、「多くの方に来ていただき、皆さんのぬくもりを感じながらスケートリンクを去れるのは、本当に幸せな時間でした」と感謝の言葉を伝えた小平。皆に勇気を与えた彼女の活躍は、今後も語り継がれていくだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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