WBO王座防衛のカシメロについて 井上尚弥「リゴンドーだと盛り上がらないし、自分のモチベーションも上がる」

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 14日(日本時間15日)、アメリカのカリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツパークでWBO世界バンタム級タイトルマッチが行われ、王者のジョンリエル・カシメロ(32=フィリピン)が2階級制覇王者のギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)に2対1の12回判定勝ちを収め4度目の防衛を果たした。この注目の一戦はWOWOWで生中継され、4団体王座の統一を目指すWBA同級スーパー王者、IBF王者の井上尚弥(28=大橋)がスタジオゲストとして出演。試合後、その井上がインタビューに答えた。

提供:WOWOW

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次戦は年末か 相手はドネアかカシメロ


――カシメロ対リゴンドーを見終わった感想は?
井上 カシメロと戦いたいと思っていたので、結果としては良かったんじゃないですかね。あの内容でリゴンドーの勝ちと出るよりは。

――戦前はどんな展開と結果を予想していましたか。
井上 カシメロが勝つならKO、リゴンドーが勝つ場合はKOと判定の両方があるかなと思っていました。カシメロが判定で勝つというのは予想外でした。

――カシメロの勝因は?
井上 やることをやっただけという感じなので、勝因というほどのものはないのでは。あとは運でしょうね。ジャッジの見方も割れたわけですから。

――カシメロが残ったことで、井上選手のモチベーションは上がったのでは。
井上 その方が盛り上がるじゃないですか。リゴンドーだと盛り上がらないし、自分のモチベーションも上がらないだろうし。

――リング上でカシメロが井上選手の名前を出して挑発していましたね。「このヤロー」という感じですか。
井上 そんな気持ちしかないですね。これで戦う可能性が高くなったんでね。

――たびたびの挑発は気になりますか。
井上 いい影響しかないですよ。こっちのモチベーションを上げてくれるし、それに相手が勝手に(イベントを)盛り上げてくれるので(笑)。

――カシメロとはどう戦うつもりですか。
井上 きょうの試合を見てもカシメロのイメージは変わらないし、どう戦うかということは試合が決まってから考えます。

――カシメロは仕掛けてくるでしょうね。
井上 もちろんそう出てくるでしょう。だったらこっちが迎え撃つだけ。倒されるかも分からないし、こちらが倒すかもしれないし。それは戦ってみないと分からないですね。





――井上選手の口から仮の話としても「倒されるかもしれない」という言葉を初めて聞きました。
井上 それだけ迎え撃つ準備ができている、逃げないよということです。

――少し話がそれますが、井上選手でも恐怖心と向き合うことはあるんですか。
井上 思い切り向き合うのは試合の前日ですね。それまでは自分が勝つイメージをつくったり、よくないイメージをしつつ試合を楽しみにして仕上げているので。だから本当の恐怖感というのは試合の前日、計量が終わってから寝る前ですかね。相手が誰だからというのは関係なく、勝負の世界なので……。

――話を戻します。ドネアとの再戦という可能性もあるわけですが、前回(2019年11月、井上が12回判定勝ち)とは違う展開になると思いますか。
井上 あのときは自分も2ラウンドに目を傷めたし、一度戦ったことでドネアもこちらの手の内が分かっているので戦い方が変わるでしょうね。手の内が分かっている点は同じですが、それがプラスに作用するかどうかとなると戦ってみないと分からないですね。ドネアも誰かと2度戦ったことはないのでは。

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