ドネアとの接戦を制した井上尚弥が海外へ!米大手プロモーターと契約
井上尚弥の強さ
自身の試合前に、WBC世界バンタム級暫定王者で弟の拓真選手がノルディーヌ・ウバーリとの戦いで判定負け。周囲に動揺が広がる中でも、井上選手は冷静さを保ち、試合に臨んだ。優勝後のスピーチでは、弟の敵を取りたいとウバーリ選手との統一戦を希望していた。
バンダム級へ転向後の試合では世界王者経験者の対戦相手でも、すべて2回以内のKO勝ちをしてきた井上選手。3階級制覇も国内最速で達成している。
3階級制覇の井上は、更なる階級への挑戦を尋ねられると「最高のパフォーマンスができないならば、無理に階級を変更しない」と。今後も世界最強を示していくだけと宣言している。
アメリカ大手プロモーターと複数年契約へ
日本人初の2つのベルトを同時に防衛した井上尚弥選手は、米大手プロモーター「トップランク社」と複数年契約で合意。アメリカで興行大手であるトップランク社のトッド・デュボフ社長が会場を訪れ、井上選手との契約・合意が発表された。井上選手は、今後の本格的な海外進出へ向けて、日々精進し頑張ることを誓った。
トップランク社には、世界最速3階級制覇のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)や3階級制覇のテレンス・クロフォード(米国)をプロモート。日本人では村田涼太選手(帝拳)のプロモートをしている。
井上尚弥は世界で、どこまで勝ち続けるか
今回の試合後、この後に行われる2試合はアメリカでの開催となることが発表された。アメリカでも人気のドネア選手を倒したことで、評価も上がりビッグマッチも実現しやすくなるだろう。
来年以降の海外で、どんな試合を展開するのか。「覚悟」を決めた井上尚弥に注目したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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井上 尚弥 (いのうえ・なおや)
1993年4月10日、神奈川県座間市出身。
今もコンビを組む父・真吾氏の下、小学1年でボクシングを始める。相模原青陵高校時代に7冠を達成し、2012年に大橋ジムからプロ入り。戦績19戦全勝(16KO)。15年に結婚した高校時代の同級生との間に17年10月、長男が誕生した。