井上尚弥、世界を席巻する“4冠”! 米ボクシング専門サイトで年間MVP達成「自慢の破壊力をより強力にした」
怒涛のタイトルラッシュとなっている井上。彼に対する評価は高まるばかりだ。(C)Getty Images
ボクシング界で圧倒的な強さを誇示し続ける井上尚弥(大橋)に対する評価は、うなぎ上りだ。現地時間1月6日、米専門サイト『Boxing Scene』は23年の年間最優秀選手に選出した。
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23年の井上は同サイトが「最高」と認めるほどに圧巻だった。バンタム級で獲得した4本のベルトを返上した1月にスーパーバンタム級に転級した“モンスター”は、7月に実施された同級での初戦でWBC&WBO世界同級2団体統一王者だったスティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ち。“難攻不落”と言われた王座についた。
2団体統一王者となった勢いそのままに迎えた12月のWBAスーパー&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)戦では、相手が「追いつけなかった」と漏らすほどの攻撃力を発揮して10回KOで撃破。わずか5か月で4団体統一を果たすとともに、史上2人目の2階級での4団体統一を達成した。
一気にスターダムをのし上がっただけに、最優秀の評価も必然ではある。『Boxing Scene』は「怪物は23年を2012年10月にプロデビューして以来、最も歴史的に重要な年とした」と強調。同じく2階級での4団体統一を成し遂げたテレンス・クロフォードらを上回って井上が選出された理由を綴っている。
「11年前にライトフライ級でキャリアをスタートさせたノックアウトアーティストは、自慢の破壊力を23年の間により強力なものに進化させた。イノウエはフルトンとの試合でも8回で試合が止まるほどに圧倒。さらにタパレスとの一戦も4ラウンドと10ラウンドにダウンを奪い、レフェリーが止めるしかない展開だった」