ネリに「タイソン陥落の再現」は不可能 米記者が語る井上尚弥の“圧勝”の理由「殴り合い上等の奴はイノウエに成敗される」

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 無論、スポーツにおいて「絶対」はない。だが、米識者たちの間でも井上の圧倒的優位の予想は揺るぎない。米老舗専門誌『The Ring』においてリー・グローブス記者は「“ザ・モンスター”はキャリアの絶頂期にあり、とりわけホームで威力を発揮する。ネリは経験豊富かつパワフル、リスクを冒すことに自信に満ち、東京ドームでマイク・タイソンをノックアウトしたジェームス・ダグラスの偉業を再現できるかもしれない」と指摘。そのうえで、こう論じている。

「ダグラスの偉業が今でも特別なのには理由がある。それが稀だからだ。ネリはアウトボクシングもできるが、殴り合いが好む。そして、殴り合い上等で挑んだやつは、最終的にイノウエに成敗される」

 また、元世界3階級制覇王者で、英スポーツ専門局『Sky Sports』のコメンタリーを務めているデューク・マッケンジー氏は「なんにせよ、KO決着が保証される一戦だ」と断言。そして、井上の勝利を断じている。

「イノウエは左右のどちらでも強打を打てる野蛮なボディパンチャーであり、明らかな欠点もない。ネリの大逆転を演じる可能性がないわけではないが、すべてはイノウエがどういうボクシングをするかにかかっている。ネリが試合終了のゴングを聞けるかどうか」

 この期に及んで「イノウエは過大評価されている」と挑発を繰り返し、心理戦に持ち込もうとするネリに番狂わせを起こす可能性はあるのか。現時点では、やはり井上の勝利は揺るぎないように思えてならない。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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