井上尚弥に牙をむくグッドマンは何者か 敵陣営が期待する7桁規模の“怪物効果”「イノウエも人間だ。勝てる可能性はある」
ただ、以前から井上戦についてグッドマンは、「戦いたいのは当然じゃないか。俺に『お前には倒せない』と批判する批評家たちに『くそったれ』と言って、見せつけてやりたい」と豪語してきた。その意気込みは今回も不変だ。
東京ドーム決戦後に母国のスポーツ専門局『FOX Sports』の取材に応じた若武者は、「試合は十分に見た。イノウエに勝つために何をすべきかも分かった」と断言。そして「ベストを尽くさなければいけないが、それさえできれば、この男に勝てると信じている。このネリ戦では俺がイノウエを追い込める収穫があったし、彼(井上)も人間だ。誰にだって勝てる可能性はある」と続けた。
今回の東京ドームでの興行で10億円を超えるファイトマネーを手にしたとされる井上。その莫大な影響力には、グッドマンの陣営も期待を寄せる。プロモートを行う『No Limit Boxing』のジョージ・ローズ氏は「今は日付の調整をしている段階だ」と明かし、「彼(グッドマン)のキャリアの中で最大の給料を得る日になる」と声高に話している。
「歴史的に見て、軽量級の選手たちは高額な報酬を得ることができなかった。だが、イノウエとの試合は7桁規模になる。実現できれば、オーストラリアのスポーツ界にとっても最大級のクーデターとなるだろう。イノウエは一世一代のファイターなんだ」
関係者の証言からしてディディールを詰める段階にある一戦。グッドマン陣営はオーストラリア開催の可能性もほのめかしているが、果たしてどうなるか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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