「そりゃいつかはダウンする」――ネリに“人生初ダウン”を喫したのになぜ? 井上尚弥が40戦無敗の傑物をPFPで超えた理由を考察

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世界一の権威を誇るとされる『The RING』のPFPで1位となった井上。その評価にケチがついている。(C)Getty Images、(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 井上尚弥(大橋)の“戴冠”が大きな話題となっている。

 現地時間5月9日、世界で最も権威あるボクシングの米老舗専門誌『The Ring』は、階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」最新版を公表。世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)を1位に選出した。

【動画】東京ドームを騒然とさせた初ダウン…井上尚弥の8秒をチェック





 世界中の熱視線を注がれる舞台でのセンセーショナルなパフォーマンスだった。東京ドームで34年ぶりに実現したボクシングの興行で、メインマッチに登場した井上は、元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)と対戦。

 初回にプロ初ダウンを喫した井上だったが、そこから挽回。2回と5回にそれぞれ左フックでダウンをもぎ取ると、6回に左ジャブ、右アッパーの素早いコンビネーションから右ストレートを一閃。日本ボクシング界にとっての“敵”とも言えた悪童を打ちのめした。

 4万3000人の大観衆を熱狂させた文字通りの完勝劇は見応え十分。ネリをパンチ数などのスタッツでも大きく凌駕した井上のパフォーマンスが「世界で最も価値がある」とされる『The RING』のPFPで1位に輝くのも納得ではある。

 もっとも、この発表には“異論”も呈されている。ランキングを公表した同誌のXの投稿には、一部のファンから反論が相次いだのだが、1位に君臨していたウェルター級の3団体統一王者であるテレンス・クロフォード(米国)がなぜ降格したかという意見が目立った。

 井上よりも先に2階級での4団体統一を果たしていたクロフォード。その歴史的な快挙と、昨年7月にエロール・スペンスJr.(米国)との対戦で圧勝した試合内容を評価すべきと言う声は絶えない。実際、Xでは「クロフォードの1位に異論はない」や「ダウンを喫したのになぜだ?」と2位評価に不満をぶつけるユーザーも目立った。

 ではなぜ、井上は“格下”と見られていたネリにダウンを喫したにもかかわらず、クロフォードを押しのけたのか。その一端と考えられる意見は、米メディアで散見している。

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