腰砕け敗戦は「酷い終わり方」 ドヘニーに英メディアがシビア意見 一方で圧勝の井上尚弥は激賞「“モンスター”の芸術を見た」
英公共放送『BBC』は「陣営にとっては非常に残念な結末だろう。酷い終わり方だと言える。彼(ドヘニー)はイノウエがリング上で観衆に演説している間、椅子の上に不自然な角度で座り込んでいた」と指摘。また、試合中継を英国内で実施していた衛星放送『Sky Sports』は「この悲惨な負傷によって、ドヘニーはチャンスを失った。現段階で、彼が今回のような形での敗北から復活するのは難しいだろう」と伝えた。
無論、スーパーバンタム級での難敵を「圧倒」した井上の技術に対する賛辞も集まっている。『Sky Sports』は「我々は“モンスター”の芸術性を垣間見た。彼はドヘニーのボディに力を入れ、高速で力強いパンチでダメージを与えた。世界に名を馳せるノックアウトフィニッシャーとして順調に声価を高め続けている」と称えた。
次戦は12月にWBO&IBF1位のサム・グッドマン(オーストラリア)戦が有力視されている井上。いまだ日進月歩で進化を続ける偉才に熱視線が注がれ続けるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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