腰砕け敗戦は「酷い終わり方」 ドヘニーに英メディアがシビア意見 一方で圧勝の井上尚弥は激賞「“モンスター”の芸術を見た」

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ドヘニーに反撃の余地すら与えなかった井上。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 突然のエンディングに会場もざわついた。

 9月3日、ボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は、東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者のテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)と対戦。7回16秒TKO勝利で2度目の同級4団体防衛を果たした。

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 勝負が決まったのは7回だ。6回の終盤にギアを上げ、ラッシュを打ち込んでいた井上は、7回の開始とともに右ストレートで下がらせると、ボディにコンビネーションブローを集中連打。これをまともに受けたドヘニーは腰を押さえながら足を引きずり、顔をしかめて自身でギブアップした。

 意外な結末だった。それは「ダメージはゼロ」だと明かす井上も「理想的な終わり方ではなく中途半端な終わり方になった」と不完全燃焼を認める通りだ。ただ、キャリアで一度としてKOもしくはTKO負けがなかったドヘニーが自ら棄権を申し出たのだから、そのダメージの大きさは想像に難くない。

 とはいえ、あっけない形での決着。海外メディアは一様に、結果的に差を露呈した敗者へシビアな意見を寄せている。

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