現代最強の井上尚弥が突き進む「日本人が誰も辿れない道」 “階級上げ下げに潜む懸念”を先駆者の功績から紐解く

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階級制のスポーツであるがゆえの難しさと誰よりも真剣に向き合ってきた井上。だからこそ次なる挑戦は、非常に興味深い。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

「フェザー級の身体に来た時に上げるっていうイメージ」

「フェザー級にいくために(身体を)作るんじゃなくて。フェザー級の身体に来た時に上げるっていうイメージ。これまで(の昇級の過程)もずっとそうです」

 かつて井上は階級を上げるタイミングについてそう述べていた。今はそれほど無理なくスーパーバンタム級のウェイトが作れているのだとすれば、年末のボール戦は基本的にこれまでとほぼ同様の身体、トレーニングのままで臨むのもいい。

 マイナーチェンジは必要でも、スーパーバンタム級仕様のままでもボールに対抗できるだけの多才さが“モンスター”にはある。そんな方向性は、その先に控えるスーパーバンタム級での中谷戦にプラスに働くのかもしれない。本格的にフェザー級戦線用のトレーニングを確立するのは、スーパーバンタム級ですべてをやりきってからでもいいはずだ。

 もちろんここで述べたのは筆者の個人的な考えであり、井上と陣営はしっかりとした固有の方針を持ってフェザー級転級に挑むに違いない。“スーパーバンタム級→フェザー級→スーパーバンタム級”の旅路はまだ少し先の話だが、これまでとは少し毛色の違う興味はそそられる。

 どんな経緯を辿ることになろうと、年末から来春にかけての動きは井上のキャリア後半における最大のチャレンジとなるのだろう。

[取材・文:杉浦大介]

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