井上尚弥戦のキャンセルで手術も断念…IBF1位グッドマンが“寂しい懐事情”を告白「ローンの支払いも迫られ、問題は山積みだ」

自身の管理不足で井上戦のチャンスを逸したグッドマン。(C)Getty Images
逃したのは、あまりに大きなチャンスだった。昨年12月24日に東京・有明アリーナで4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)との大一番に迫ったボクシングIBF世界同級1位サム・グッドマン(豪州)である。
【画像】目の上がパックリ 痛々しい怪我を負ったグッドマンの近影をチェック
まさかの“ドタキャン”だった。昨年7月に母国で現WBC世界同級9位チャイノイ・ウォウト(タイ)に判定勝利していたグッドマンは、同年12月に井上とのメガマッチが決定。「人生で一番の試合だ」と意気込んでいたが、日本出発直前のスパーリングで左目上を裂傷。これにより試合は土壇場で延期に……。
さらに仕切り直しとなった約1か月後にもグッドマンは、再びスパーリング中に左目上をカット。15針を縫う治療を要する大怪我を負ったために、井上戦はあえなくキャンセルとなった。
「正直言って、ここ数か月はマジでクソみたいな感じだった」
豪スポーツ専門局『FOX Sports』で、“世界最強”と言われる井上とのメガマッチを逃した事実に無念さを漏らすグッドマン。全ては陣営と自身の自己管理不足は否めないわけだが、彼にはのっぴきならない事情もあるという。
本人の言葉を交えて、若武者の現状を伝える『FOX Sports』は「100万ドルの賞金が懸かるはずだったイノウエとの対決から棄権を余儀なくされたグッドマンは、左目の上の心配な傷跡を元に戻す整形手術を断念した。彼は毎日治療を必要としているが、今は質素な生活を送っている」とリポートした。