なぜグッドマンは“ガチスパー”をやめなかったのか 猛批判を受けた井上尚弥戦キャンセルの舞台裏を告白「相手はイノウエだ。軽々しく挑めない」
豪スポーツ専門局『FOX Sports』で、当時の状況について「本当にすべてが異常なことだった」と告白したグッドマンは「最初の怪我をした後は、頭部への接触なしでコンディショニングとドリルワークだけをやっていた」と回想し、こう続けている。
「だけど、相手はあのイノウエだ。彼を相手に軽々しく挑むことはできない。だから俺は、あの練習で全力を尽くしたんだ。そもそも俺は一生懸命に努力しなければならないタイプの人間でもある。そうでなければ、イノウエと戦うレベルの競争力は保てない」
全ては前人未到である「打倒・井上」のために重ねたハードワークだった。さらに「俺は子ども頃から才能のあったわけではないし、足が速いわけでも、タフな子どもでもなかった」と強調するグッドマンは、「だからこそ、俺は努力ってものにこだわり、一貫して、容赦なくやってきた」とも明かしている。
「ジムで20週間も必死にトレーニングしたのに、最後には何も残らなかったのは、確かに辛い。もう一度あの境地にまで行けるかは分からなかった。でもありがたいことに、俺には守ってくれる素晴らしい人たちがいる。だから俺は自分自身を憐れんではいない」
自らが「人生で一番の試合」と意気込んでいたメガマッチを逸したグッドマン。しかし、井上と戦うためにリスクを冒して努力を重ねた己の決断に、批判を受けようとも、悔いはないようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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