飼い犬のエサで空腹満たした“衝撃事実”…再起のグッドマンが告白した井上尚弥戦中止からの困窮生活「金銭的に本当に地獄だった」
井上戦中止から再起したグッドマン。彼はふたたび王座を狙っている。(C)Getty Images
無論、井上側に非はない。むしろ、問われたのは…
ボクシング界で「最強」と言われる男への想いが溢れ出た。
現地時間5月14日、ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級1位サム・グッドマン(オーストラリア)は、豪シドニーでセサール・バカ・エスピノーザ(メキシコ)との同級ノンタイトル10回戦を実施。互いに打ち合いとなる中、3-0(99-92、99-91、100-90)の判定勝ちを収めた。
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9回に偶然のバッティングで右目を裂傷した。そんな痛々しい顔つきのまま、地元メディアの前に登場したグッドマンは、オーストラリアの放送局『ABC News』のジャイ・マックアリスター記者のYouTubeチャンネルに出演。そこで、同階級の4団体統一王者である井上尚弥(大橋)への想いを包み隠さずにぶちまけた。
「俺はあなた方に伝えたいんだ。イノウエと戦いたいとね。ただチャンスが欲しいんだ。彼が避けているなんて俺は言わない。あの時に自分に起きたことは分かっている。クソだったし、残酷でもあった」
26歳の名手が言う「残酷だった」出来事とは、今年1月に予定されていた井上とのタイトルマッチの中止だ。
無論、井上側に非はない。むしろ、問われたのは挑戦者陣営の自己管理能力の低さだった。というのも、当初、試合が予定されていたのは昨年12月24日だったのだが、グッドマンは日本への出発直前に実施したスパーリングで左目上を裂傷。約1か月後に延期となった試合の前にも同箇所をスパーリングで負傷し、興行中止の判断が下された。
いずれも試合目前では異例と言える強度の高いスパーリングであった。そのためにグッドマンはもちろん、徹底した管理を行えなかった陣営は厳しい批判を受けた。一部のメディアでは「逃げた」と皮肉られたほどである。
ただ、グッドマンには、井上戦を熱望するのっぴきならない事情がある。豪スポーツ専門局『FOX Sports』によれば、井上戦での高額なファイトマネーを見込んでいた彼は、試合前に新居を購入。さらに新規の不動産業にも手を出したために、住宅ローンなどの支払いに迫られる困窮状態となっていたという。






