最強の挑戦者・中谷潤人を前に怪物は笑った――世間の声に応えてきた井上尚弥が生んだ極限の価値「減量を苦に感じないほど楽しみ」
だからこそ、「世代交代」や「負けるのではないか」と好き放題に予想する世間の声にも敏感に反応。時に「舐められてんじゃないかという気持ちにもなります。まぁやってきたことは違う」と強く切り出し、自分で「運命的」と位置付けた試合の価値を高めてきた。
自分が“演出”もしたドラマがようやく完結の時を迎える。しかも、「減量を苦に感じないほどの自分自身の試合に対する楽しみ、そういう気持ちが強かった。減量すら楽しめた」と言うのだから、中谷を前に笑みがこぼれるのも無理はない。それだけモンスターは、「過去イチ」の状況を作り上げたわけである。
計量会見後、手狭な階段の踊り場で急きょ実施された囲み取材。自身を覆うように取り囲む大勢の記者陣に、「THE DAY やがて伝説と呼ばれる日」という興行名について問われ、井上はこう語った。
「その伝説は、井上尚弥だったと言わせるような日にしたいですね」
いかなる結果になろうとも「伝説」は生まれる。充実の時を過ごす井上が、どう最強の挑戦者と拳を交わすかに興味を抱かずにはいられない。
[取材/文:羽澄凜太郎]
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