凡戦続きのボクシング界の「口直し」 衝撃ダウンから始まった井上尚弥の防衛劇を米リング誌も絶賛「年間最優秀候補となる白熱試合」
ファンの反響を受け、「ボクシング界が抱えた課題は明確だった。無駄を省く、相手を破壊するような爆発的なパンチを放つこと、そして誰よりもレベルが高い粉砕力を発揮することだった」とした同誌は、カルデナスが見せた序盤のダウンシーンを「ボクシング・ファンの飽くなき欲求を満たし、近年の記憶に残る中で最も勇敢で驚くべきパフォーマンス」と絶賛。その上で地力に勝る王者らしく反撃に転じた井上を次のように称えた。
「将来の殿堂入りファイターとなるイノウエは、その逆境を見事な戦士魂ではねのけ、自らノックダウンを奪い、最終的にはカルデナスを切り刻んでミンチにした。カルデナスが奇跡のチャンスをつかみそうになった後、ラスベガスのいつもより陰鬱でじめじめした一日は、突然、年間最優秀試合候補となる白熱した試合という形で報われた」
格式高い『The Ring Magazine』が凡戦続きだったファイトウィークの「口直し」と評した激闘。その反響はしばらく続きそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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