戦慄ダウン→再起は「真のチャンプ」 パッキャオ母国でも相次いだ井上尚弥への賛辞「批判は的外れ。今こそ称えるべき」
無論、プロアマ問わず数多の激闘を目にしてきたイカシアーノ記者もカルデナスを軽んじる気はさらさらない。それは「彼は容赦なく食らいついた」と称えたところからも明らかである。ただ、そんな挑戦者の一撃以上に絶対王者の挽回力は異彩を放って見えていた。
井上について「過大評価」という指摘に対して「一部の批判者たちが固執して繰り返すお馴染みのフレーズだ」と断じたイカシアーノ記者は、「真のチャンピオンであるか否かを決定づけるのは、どのように倒れるかではなく、どのように立ち上がるかだ」と強調。ショッキングですらあったダウンからリカバリーしてみせた日本人チャンプを称えた。
「イノウエが『逃げている』という批判は全くの的外れだ。イノウエは、その力強いフィニッシュで、あらゆる疑念を払拭した。今の彼は単に世代最高の選手というだけでなく、史上最高の選手ですらあるかもしれない。今こそ、目の前で繰り広げられるイノウエの輝きを称える時だ。彼のようなボクサーは、まさに一世一代の才能だ。彼がこの世を去るまで待つのではなく、今こそ彼を称えるべきなんだ」
ボクシング大国からの揺るぎない評価。それはドラマチックな勝負を制した井上がいかに傑出した存在であったかを物語る。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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