【フィギュア】「エンターテインメントとして当たり前」高橋成美が感じるペア競技のあり方の変化とは
今までではなかったブラッシュアップ作業
フィギュアスケート界全体で見ると、近年は4回転ブームが到来しており、男子のみならず女子でも当たり前になってきている。
高橋さんによると、コロナ禍が訪れるの前までは、シングルの勢いと同じくらいペアでも4回転ブームになっていたというが、コロナ禍をきっかけにそのブームは消えつつあるという。
その理由とは一体どのようなものなのだろうか。
「一つは表現の点数がより高く評価されるようになったことですね。あとは質の高いトリプルジャンプをやった方が点数が伸びることがあること。
加えてコロナの影響で練習ができなくなってしまったこともあると思います。練習ができる機会が減ってしまったことで、怪我をしたらリハビリできる時間が少なくなってしまう。そういった背景もあって、4回転は皆やらなくなってきているように思いますね」
重要視される点が変わってきたほか、コロナ禍での怪我のリスクとの兼ね合いもあり4回転に挑戦する選手が減った。一方で、それ故に以前より変わった傾向も感じ取れるという。
「サイドバイサイドジャンプ(※ペアの2人が隣り合った位置で同じ技を行うこと)の難易度が格段に上がりました。コンビネーションジャンプも、3連続にすることが当たり前のようになっている。みんな限られた要素の中で点数をとっていこうというような動きに入っているように感じます。なので、大技をやっておけばいい、ではなく、大技はやって当たり前。そしてそれに加えて他で勝負がかかっているから、今までではなかったブラッシュアップ作業を皆やるようになってきました」
動画内ではさらに、高橋さんがペアを経験して楽しめなくなったというあるものについても語られている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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