打てない選手はすぐには打てない!? NPBでも使用容認で話題沸騰の「魚雷バット」に潜む“危険性”「プロを打つのは単純じゃない」

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現役MLB監督が漏らした「本音」

 また、米版『Yahoo! Sports』のMLBジャーナリストを務めるラッセル・ドーシー氏は「はっきりさせておこう。トルピードバットが打者にとって究極の道具だという誇大宣伝は時期尚早だ」と断言。

 さらに世間の魚雷バットへの反応について「今はバットを振れば誰でもメジャーリーグのピッチャーに勝てるかのように思われているが、それは大間違いだ」と力説。そして、ツインズを率いる元メジャーリーガーのロッコ・バルデッリ監督のコメントを紹介した。

「魚雷バットを使った選手が打った映像を見て、『これは役に立ちそうか?』と問われれば、ほとんどの人は『イエス』と答えると思う。だけど、実際にプロのピッチャーを打とうとしている選手たちにとっては、それだけでは役に立たない。彼らにとってプロのピッチャーを打つことは、そんなに単純なことではないんだ。最終的に、個人が自分のスイングと相性のいいバットを使わなきゃ意味がない」

 多くのメジャーリーガーがそうであるように、結局のところ、問われるのは選手個人の力量と感覚。魚雷バットを使ったからといって、NPBの選手が途端に打ち出の小槌のようにヒットや本塁打を量産するとは限らない。

 海を越えてやってきた「革新的な一品」をいかに扱うか。日本選手たちも慎重に打感を確かめながら使えるか、否かを判断する必要があるのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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