中野友加里が明かす佐藤信夫先生からの教え「表現はカニカマ」
フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。
現役時代は代名詞であるドーナツスピンを武器に、2005年NHK杯優勝、2006年四大陸選手権2位、10度の全日本選手権出場など、多くの功績を残された。
その中野さんを現役時代あらゆる面でサポートしていたのが、コーチである佐藤信夫先生だ。
荒川静香さんや安藤美姫さん、浅田真央さんなど数多くのトップスケーターを教え子に持つ佐藤先生。
その佐藤先生からの教えの数々をYouTube内で明かした中野さん。名コーチならではのエピソードが飛び出した。
他のスポーツに置き換えた指導
「佐藤信夫先生は、元々フィギュアスケート以外のスポーツも凄くよく見ていらっしゃって、スポーツ全体が好きな方だったんです。なので、フィギュアスケートをやっていながらも、他の競技のものの例え方でお話してくださいました。」
と話す中野さん。
中野さんと言えば、女子選手史上3人目のトリプルアクセル成功者。その大技に取り組む際も、佐藤先生はある競技を用いてこんな教えをくれたという。
「トリプルアクセルを練習する際に、どうしても力みが入ってしまい、力を込めて跳ぶ癖があったんです。その時に佐藤先生は、『例えば、野球選手がバットを振った時やピッチャーがボールを投げた時、力一杯投げても球って伸びない。逆に力が抜けた状態で軽く投げると、実は球が結構伸びる。バッターも、力みが抜けた状態でバットを振ると、ホームランが打てる。それとジャンプは一緒なんだよ。』と言われて、あ!なるほどな、って思いました。そういう話を聞かせてくれながら指導をしてくれるというのは参考になりますし、凄く面白みがあったなと思いました。」