「俺は逃げない」フェザー無敗戦士が井上尚弥への挑戦を口にし続ける“特別な事情”「リスペクトの上で話している」
「俺が初めて人が殺されるのを見たのは、5、6歳の時だった。あんなことを目の当たりにするなんて、どうかしていると今でも思う。気づけば、銃声で目を覚ましたりするようになった。それでタフになった。俺の周りには支えとなる人たちがいた。彼らは道を外れそうになった俺を何度も何度も説得し、成功できる人間なんだと信じさせてくれたんだ」
周囲の支えもあり、複雑な環境から這い上がったからこそ、大物と対峙することで成功を掴めると信じている。キャリントンは「イノウエは最強として知られているし、文句なしのチャンピオンだ。だから戦いたいんだ」と強調する。
「俺は野心家だ。だから彼のキャリアを狂わせることができる男だと信じている。もちろん、彼に対するリスペクトの上で話している。俺は執拗に追い詰めるタイプじゃないし、彼がいようといまいと、自分のキャリアは変わらないと思っている。
あくまで俺はファイターとして成功するつもりだから、対戦の可能性にあまり重きを置きたくない。でも、何度も言っているけど、ブラウンズビルの人間は決して逃げない。俺もそうだ。もし実現するならやりたいね」
将来的なフェザー転級も囁かれている井上。その際にキャリントンが獲得を熱望する世界タイトルを手にできていれば、“待望の一戦”は実現するかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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