井上尚弥に惨敗KOを喫した名手のいま タパレスの再起に母国で高まる期待「失った栄光を取り戻そうとしている」
世界戦への再挑戦に向け、これ以上にない結果で一歩を踏み出した。そんな32歳のリスタートには母国メディアも称賛を送る。日刊紙『Cebu Daily News』は「タパレスはふたたび存在感を示している」と銘打った記事を掲載。その中で「日本のスーパースターであるナオヤ・イノウエとの対戦で敗れて全てを失った彼は、もう一度、世界タイトルに向けて動き出し、失われた栄光を取り戻そうとしている」と現状を伝えた。
さらにタパレスがIBFとWBCで3位、WBAで5位と各団体の世界ランクでも上位に位置していることを受けて同紙は、「いまだその実力は健在だ」と強調。「タパレスはまたすぐに世界タイトルを獲得するかもしれないし、イノウエと再戦する可能性あるかもしれない」と期待を寄せた。
井上との再戦の可能性は、よほどの展開がない限り、非現実的だと言わざるを得ない。だが、モンスターとの激闘を見せた名手がふたたびタイトル戦線に絡めるかは大いに興味深いところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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