大阪桐蔭「ヤジ問題」の現実…味方鼓舞する言葉が威圧感に

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 直接注意を受けた形の大阪桐蔭・西谷浩一監督(53)は、投球動作中のヤジを控える指示を出し「何かを誘発する(ボーク、伝達行為)ようなものはダメだと思っている。新チームで一生懸命に声を出しているだけ。それもダメなのなら僕の勉強不足です」と弁明した。

 2-12でコールド負けした佐々木監督は試合後「ピッチャーが投げようとしているのに『ワーワー』いうのは野球じゃない。大阪桐蔭さんみたいなチームは紳士的にやらないとダメだっていうこと」と持論を展開し、メッセージを投げかけた。

 ルール上、投球動作中のヤジ(声出し)を禁止する明確な規定はない。ただ、投球の妨げやボークを誘うような不利がないよう、控えるのがマナー。だがヤジは野球の文化のようなもので、どのカテゴリーにも存在し、子どもも指導者も口汚い言葉が後を絶たないのが現実だ。

 『ヤジ封印』の影響もなく勝ち進んだ大阪桐蔭は、神宮大会初の連覇を果たした。ヤジに頼らなくても、強さは証明できる。高校トップに君臨する王者が、ヤジのない野球を率先していけば、アマ球界の流れも変わっていくかもしれない。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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