大阪桐蔭「ヤジ問題」の現実…味方鼓舞する言葉が威圧感に

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 「子どもが投げてる途中でしょうが!」

 往年の人気ドラマ「北の国から」の名シーン、「子供がまだ食ってる途中でしょうが!」を彷彿とさせる場面が、明治神宮野球大会で起こった。

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 11月20日に行われた高校の部・準々決勝。それこそ北の国(北海道)代表のクラーク国際・佐々木啓司監督(66)が試合中、対戦相手の大阪桐蔭ベンチに対し、声を荒らげて一喝する珍しいシーンがあった。

 クラーク高の投手が投球動作に入っても大阪桐蔭ベンチからヤジが飛び、見かねた佐々木監督が「いつまで声を出しているんだ、ピッチャーが投げているのに!」と2回の守備時にマナー違反を指摘したものだった。

 ヤジといっても、大阪桐蔭には相手をけなしたり、サインを伝えたりする意図はなかった。内容は味方選手を鼓舞する言葉、自虐ネタがほとんどで、ときにベンチで笑いが起き、チームの一体感を高めていた。

 ただ、関西弁のヤジは威圧的に聞こえたり、怖いと感じる人がいる。北海道・クラークの高校生には、大阪桐蔭ベンチから聞こえる関西弁に対する『免疫』がなく、まるで自分たちが何か言われているように錯覚し、本来のプレーができなかった可能性は考えられる。

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