広島・菊池は残留表明 過去にポスティングでメジャー挑戦を表明し、入札がなかった選手は?
2度のポスティングで、続けて入札がなかった選手は
その後、大塚サイドはポスティングされた時点で余剰戦力扱いだったと近鉄側へ主張。交渉の末、金銭トレードで中日へ移籍することとなった。リーグが移ったが、51試合に投げ1勝3敗17セーブ、防御率2・09と存在感を発揮。オフに再びポスティングにかけられ、パドレスが落札した。だが入札金は30万ドル(約3000万円)と、現在の契約金と比較すると破格の金額だった。
パドレス入団後の活躍は言うまでもない。1年目は73試合に投げ、7勝2敗2セーブ、リーグ最多の34ホールドで防御率1・75。2006年からはレンジャーズへ舞台を移し、32セーブと守護神に君臨した。この年は第1回WBCでも日本代表としてプレーし、抑えで世界一に導いた。
ポスティングからの国内残留という屈辱をバネに、メジャーの舞台で花開いたと言っていいだろう。
逆に2度のポスティングで、続けて入札がなかったのが西武の三井浩二投手だった。
2008年、このシーズンは23試合で1勝1敗、防御率7・50と精彩を欠いた左腕だったが、12月にポスティングを申請した。当時35歳という高齢もあり、応札球団はゼロ。すると年が明けた2009年1月、再申請を申し出た。当時は今とはルールが違い、同一年度で複数申請することが可能だった。
2連続応札球団なしは、過去を振り返っても三井ただ一人だけだ。
他にも2005年オフの日本ハム・入来祐作投手、2011年の横浜・真田裕貴投手が応札球団がなかった。
ポスティングシステムはその内容をガラリと変えながら、日米の橋渡しとして数々のドラマを生んできた。菊池の場合はまだ29歳、これから脂が乗りきってくるところ。夢への思いを胸に秘め、広島をもっと沸かせるプレーを期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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