ポスト大勢にも照準?剛腕左腕獲得の巨人の「思惑」とは
大勢の離脱でチームへの影響も心配されている(C)CoCoKARAnext
絶対守護神で知られた大勢が6月30日、登録抹消となった。「右上肢のコンディション不良」のため、ファームの故障班に加わることが決定した。
【動画】延長10回、自身初のサヨナラホームランで試合を決めた岸田
先の東北遠征もチームから外れ、状態が心配されていた。原監督は大勢に関して「少々、ここは時間を有するときだなと判断しました。それほど長期ではないと思っています」とコメント。
今春のWBCにも侍ジャパンの一員として参加。3大会ぶりの世界一に貢献した。昨シーズンは開幕から守護神の座を託され、ルーキーながら歴代最多記録に並ぶ37セーブをマーク。見事に新人王を獲得した。
今季はここまで救援で24試合に登板し、2勝0敗14セーブ、防御率は3・00。24イニングを投げて被安打20、11与四死球となっていた。
そして大勢不在となった試合で存在感を示したのは左腕・中川皓太にもある。6月30日の阪神戦(東京ドーム)、1-1の9回の場面でマウンドに上がった中川は木浪聖也から始まった下位打線を三者凡退に抑え、仕事を果たした。先発、戸郷翔征が8回まで投げ今季自己最多タイとなる143球1失点の熱投の後を受け、0点で抑えると延長10回で登板した3番手の高梨雄平も三者凡退に仕留め、リリーフ陣も「0行進」でつなぎ、10回裏の岸田行倫のサヨナラホームランにつなげた。
一方、大勢に関して復帰までに「そこまで時間はかからない」としながら、当面スクランブル態勢は続く。