「ラグビー をディズニーの世界観に」現役ラガーマンがラグビー界の未来を徹底討論!
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、開幕延期が発表されたラグビートップリーグ。
昨シーズンは、W杯直後で大いなる盛り上がりが期待された中、新型コロナウイルスの影響によりシーズン途中で中止に。
今シーズンも複数チームでコロナウイルス感染者が発覚し、開幕が延期になるなど、先行きが不安な状況が続いている。
そんなラグビー界を明るく盛り上げるべく、元フジテレビアナウンサーでスポーツアンカーの田中大貴さんが様々なスポーツ選手・解説者等を迎えてトークを広げるYouTubeチャンネル「田中大貴のアスリートチャンネル」では、ゲストにラグビー元日本代表で現在はアメリカ・メジャーリーグラグビーにて活躍する畠山健介さん、トップリーグ・NECグリーンロケッツに所属する川村慎さんが登場。
新旧トップリーグ選手会長の2人が今後のラグビー界の在り方や未来について徹底討論した。
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現状の運営システム問題について
毎シーズン、各チーム143試合をほぼ毎日行うプロ野球に対し、ラグビートップリーグは体力面も考慮し週1回の試合で各チーム15試合程度と、興行的に見てもかなりの差がある。少ない試合数の中で、いかに興行を成功させるかがカギとなるが、これについて川村さんは、
「ハタケさんも前から言っていますが、NFLを見ると試合数的には問題ないのですし、W杯を見てもチケットの単価は高いので、あのレベルに持っていけば試合数は関係ないんじゃないかなと思います。それを言い訳にするのは簡単ですし、ただ努力していないだけなんですよね。
W杯の時なんか、海外の人が旅行で日本に来て、それプラスチケット代を出して試合を見るほどの魅力がある。しかもあの大会で活躍した世界のトップスターたちが今、日本のトップリーグに来ているわけですから、そう言った人たちが見たいレベルに近づいているのは事実なんですよね。」
と、試合数に左右されず、レベルの高い試合を作りあげれば価値が上がると提言。
2015年のW杯後は、その余韻からトップリーグ開幕戦のチケットが完売になったものの、幕が上がると客席はまばらと、チケット販売に関する問題が取り上げられてきた。
この問題について川村さんは、
「企業スポーツってどうしても会社を応援したい人に対して企業側がチケットを配ることが良しとされていましたし、だからこそ色々な人が見にきてくれたという時代がありました。ただ2015年W杯後の開幕戦でチケットが完売していたはずなのに蓋を開けたら満席じゃなかった。それはなんでかというと、企業分のチケットをあげたからなんですよね。」
と解説。一方で畠山さんは
「試合で俺らが負けたら、色々探られますよね。スクラムがダメだったらスクラム強化しようとなるし、バックスがボールを落としたら、ハンドリングを鍛えようとなる。俺らに現場はそうやって求めるのに、そっち(運営側)はわからないって言っている。それはフェアじゃないですよね」
と、現状の運営システムに対し言及。
今後の運営システムに関して現トップリーグ選手会長の川村さんは、
「人もそうですが、システム自体にも問題があると思います。システムエラーを改善しないと、そこに入ってくる人がどんなに優秀でも回らないので。そこを変える鶴の一声、意見の一つとして選手の声ってめちゃくちゃ大きいなって思います。だから選手会を作ったし、この先も選手たちがどう思っているかというのを、関係各所に話していくことが大事だと思います。」
と、現状の課題と今後の展望について語った。