ミルコ、シウバと闘った元PRIDE戦士が語る「RIZIN.22」〜江幡、浅倉、浜崎、矢地〜
ヴァンダレイ・シウバやグレイシー一族、ミルコ・クロコップ、ピーター・アーツなどのモンスター級ファイターと戦ってきた元総合格闘家の大山峻護さん。試合中の失神や骨折、網膜剥離など、壮絶な経験を積んできた不屈のファイターが、8月9日に行われた「RIZIN.22」の注目カードを、否定しない精神で解説!
江幡塁 vs. 植山征紀
親友である俳優、三浦春馬さんの死を乗り越えてRIZIN2試合目に挑む江幡選手。「負けられない試合で植山選手のプレッシャーもすごかったですけど、その中で勝機を見出して、ワンチャンスで決めきるところはさすがですね。どっちが倒れてもおかしくない試合でしたが、一瞬を見つけられるのは彼が今まで乗り越えてきた経験値からでしょうね。メッセージも素晴らしいです。お互いの健闘を称え合うところなど、格闘技の醍醐味を見せてもらいました。アスリートのあるべき姿でしょうね」と、技術面と精神面を称賛。
浅倉カンナ vs. 古瀬美月
「今回はかなりやりにくい相手だったと思うんです。入場の時の浅倉選手の表情を見ていると、相当な覚悟を持って試合に望んでいたと思います。個人的には、もう少し相手に転ぶ試合になるかなと思っていました。古瀬選手も若さ故の強さがあるので…。でも、そこは浅倉選手の強さが光りましたね。見事でした」と絶賛。
浜崎朱加 vs. 前澤智
「お互いをリスペクトしあっているのがすごく伝わってきました。前澤選手の入場から鳥肌が立ちましたね。覚悟を決めて大尊敬する選手に向かっていったんだなって感じました。浜崎選手もその気持ちにちゃんと応えて見せてくれましたけど、最後はさすが浜崎。世界で培ってきた技術と経験の差が出てしまった。格闘技って本当素晴らしいなって、二人の戦いからみさせてもらいました。胸が熱くなる試合でしたね」と、女子格闘技界を担う2人の健闘を称えた。
矢地祐介 vs. ホベルト・サトシ・ソウザ
「ホベルト・サトシ・ソウザ選手は絶対勝つという気持ちがすごく入っていましたね。一族の威厳、プライドを感じました。矢地選手は自分の距離やペースを掴むことができないまま終わってしまったので、非常に悔しいでしょうね。何ヶ月も格闘技の大会ができずにいて、選手はモチベーションやコンディションの管理など大変だったと思います。今日の試合はどれもすごく気持ちがこもっていて、いい試合ばかりでした。また格闘技を楽しむことができるようになって、本当に良かったです。選手や運営に感謝ですね」と、トリを飾った2選手と運営、格闘技ファンを労った。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]