佐々木朗希の真っすぐは意外に“遅い”!? 令和の怪物がメジャーの強打者を「圧倒」するために必要なのは――

いまだメジャー初勝利を手にできずにいる佐々木。(C)Getty Images
欲しかった白星は掴めなかった。それでも“自信”は掴んだマウンドだった。
現地時間4月26日、ドジャースの佐々木朗希は本拠地でのパイレーツ戦に先発登板。5回2/3(93球)を投げ、被安打5、与四死球3、3失点、4奪三振で降板。勝敗がつかずにメジャー6登板目での初勝利はお預けとなった。
【動画】強打者クルーズを翻弄した「魔球」 佐々木朗希のフォークをチェック
初回にパイレーツの先頭打者オニール・クルーズに初球の96.8マイル(約156キロ)の直球を捉えられて特大弾を被弾した佐々木。出鼻をくじかれた23歳だったが、そこから踏ん張った。与四球で走者を許しながらも、要所で“伝家の宝刀”フォークを効果的に投球。パイレーツ打線に的を絞らせずに2回から4回まではスコアボードに「ゼロ」を刻んだ。
結局、5回も2失点を喫して6回途中に降板になったが、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が「ストライクを効果的に投げていくという点では今季一番の登板だったかもしれない」と称賛する内容だった。
少しずつメジャーの水にも慣れ始めている。6度の登板で改善されている投球内容には、佐々木本人も自信を口にする。試合後、地元スポーツ専門局『Sports Net LA』などの取材に応じた際に「すごく良い軌道で投げられてますし、コントロールもボールになってもある程度自分の思ったところに行っている感じもある」と告白した。