ロッテの完全試合男、佐々木朗希が勝敗以外に「貢献したもの」とは
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完全試合達成で今シーズンを沸かせたロッテの佐々木朗希投手が24日、千葉市の球団事務所で契約更改を行い、高卒4年目となる来季については5000万円増の推定年俸8000万円でサインした。
4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で史上16人目の完全試合を達成したが、3年目のシーズンは9勝どまり。7月に右手中指のまめをつぶして1カ月近く戦列を離れた影響で規定投球回に届かず、奪三振も173個。オリックスの山本由伸に投手タイトルを総なめにされ、無冠に終わった。
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同じ2020年に高卒で入団したオリックスの宮城大弥投手も来季の年俸は8000万円。こちらは2年連続2桁勝利となる11勝をマークし、チームのリーグ優勝と日本一に貢献した。今季リーグ5位で2年連続で守ったAクラスから転落したロッテにとって佐々木朗の来季年俸は果たして妥当かどうか。
球界関係者は「ロッテは今年の売上高が過去最高だったと聞く。佐々木朗はグッズの売り上げにも貢献しており、完全試合を達成した時のメディアへの露出度も高かった。話題性や将来性を含めても十分な金額ではないか」と指摘した。
ロッテの主催者試合の1試合平均入場者数は2万685人でパ・リーグではソフトバンクに次いで2位。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、他の4球団は2万人を割った。コロナ禍前の2019年は2万3463人ながらリーグ最少だった。観客動員でも相対的に「朗希効果」があったと考えて良さそうだ。