佐々木朗希が月間MVP! ビジネス界注目のロッテ育成法も「MVP級」
長期スパンの育成はいまも進行形で実践されている。佐々木朗が完全試合に続く登板となった4月17日の日本ハム戦でも、8回まで1人の走者も許さない完全投球を見せた。だが102球と球数がかさんだため降板措置をとり、記録がかかる9回を投げさせなかった。シーズン前、球数制限の目安として井口監督が「まず100球、いずれは120球」と体への負担を考慮していた通りだった。
ロッテの育成プランには当初、プロ野球OBなどから懐疑的な見方も多かったが、佐々木朗の活躍で一気に形勢逆転。これまで多くの原石がプロの門をたたいたが、指導法が合わずに伸び悩み、才能をつぶされてきた。我慢して、急がせず、経験を積ませることによって、佐々木朗という特別な才能が伸び伸びと力を発揮している。
じっくり育成の「朗希メソッド」は球界だけでなく、ビジネス界でも注目されている。「早く一人前に成長してほしい」と願うあまり、焦って指導し、結果を求めすぎてはいないか? 若者の高い離職率の一因ではないか? 佐々木朗の成功事例がヒントとなり、新たな気づきを与えることになれば、それこそMVP級の価値がある。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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