【巨人】梶谷離脱で浮き彫りになった〝原全権監督〟の「危うさ」とは

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 巨人は12日、梶谷隆幸外野手(33)が東京都内の病院で、左膝内側半月板縫合手術を行ったと発表した。手術を終え、退院後にリハビリを開始するが、今季中の復帰は絶望的と見られている。

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 ここまでの梶谷も苦しい道のりだった。2020年オフにチームに欠けていたリードオフマン候補として4年総額8億円(年俸は推定)の超大型契約を結びDeNAからFA移籍。入団1年目の昨季は開幕時こそ好調だったものの、5月に左足太もも裏の違和感を訴え登録抹消、復帰後の7月には阪神戦で死球をうけ右手甲を骨折、再び抹消となった。

 その後、リハビリに努めていたが、今度は腰痛が発症、10月に椎間板ヘルニアの手術を行った。結局移籍1年目の昨季は61試合に出場し2割8分2厘、4本塁打、23打点。チームが最も苦しい時期に力になれず、オフの契約更改では「必要としていただいたのに申し訳ない」と頭を下げるしかなかった。

 迎えた今季、春季キャンプも故障班で過ごし、早期復帰が期待されていたが、今度は左ひざを痛め、またも悲報が飛びこんできた。





 一方、梶谷獲得をめぐっては、フロントの「見込みの甘さ」も指摘されている。今年でプロ16年目を迎える梶谷だが、規定打席に到達したのは5回のみ。これまでの故障歴も右足首、脇腹、右肩、背筋など正に満身創い状態だった。DeNA側がリリースしたのも、梶谷のこういったコンディション面を把握していたためといわれている。

 20年オフ、同じくDeNAから移籍した井納と共に入団会見を行ったときに原監督は2人に対し、「2人の役割は当然、即戦力」とし、井納に対しては先発ローテの一角として「中5日、ときには中4日で回ってほしい。200イニング近く投げてほしい」と高い期待の言葉をかけ、梶谷にも「私の理想の中では梶谷君は1番、強いパーツが加わった」と話していたが、結果は共にチームの力となっていない。

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