佐々木朗希が月間MVP! ビジネス界注目のロッテ育成法も「MVP級」
ロッテ佐々木朗希投手(20)が3、4月度のパ・リーグ月間MVPを初受賞した。
「初めてなのですごくうれしいですし、チームメートにすごく感謝しています。中6日で投げたりとか、去年よりも成長したところも見せることができましたし、こういう結果を1年間通してできたらなと思っています」とプロ3年目の成長の実感がコメントにもあふれた。
【関連記事】【巨人】梶谷離脱で浮き彫りになった〝原全権監督〟の「危うさ」とは
3、4月は5試合に先発して3勝0敗、防御率1.50。4月10日オリックス戦では史上16人目の完全試合を達成し、プロ野球新記録の13者連続三振、同タイ記録の1試合19三振を奪った。自己最速164キロをマークするなどシーズン開幕から球界の話題をさらい、文句なしの月間MVP選出だった。
岩手・大船渡高の163キロ右腕として「令和の怪物」と呼ばれた佐々木朗は、2019年のドラフトで4球団競合の末にロッテ入り。高卒ながらすぐにプロで通用するとも言われたが、無理をさせず、長期的な視野で素質を開花させたロッテの育成法が、あらためて高い評価を集めている。
ルーキーイヤーの1年目はキャンプから1軍に同行。1軍レベルを体感しながら、2軍ですら1度も登板させず、体作り、肉体強化に専念させた。2年目は5月に1軍デビューも、間隔を空けながら慎重に登板させ、イニング数、球数を増やしていった。優勝を争うシーズン終盤、ポストシーズンで快投し、開花を予感させた。そして迎えた3年目、1試合を投げきる体力をつけた佐々木朗は覚醒し、大偉業を達成した。